グラフ
病院でも子どもは子どもらしくあってほしい—病棟保母を積極的に配置.日本大学医学部付属板橋病院の取り組み
八木 保
1
,
本誌編集室
1日本大学医学部付属板橋病院
pp.520-525
発行日 1997年6月1日
Published Date 1997/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905357
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少子高齢時代に突入し,高齢者への医療・福祉のありかたが社会問題としてクローズアップされる中,もう一方の極である小児医療の現場ではこの社会傾向の影響を受け,さまざまな変化が起こっている.たとえば,患者数が減り,病棟運営が難しくなった小児病棟では,成人との混合病棟への変更を余儀なくされたり,また,国公立の小児専門病院が,合理化のため統廃合され総合医療センターの一部門となるといった具合だ.医療費抑制などの事情があるとしても,将来のある当の子どもたちにとっては受難の時代であるようだ.
さて,東京・板橋区の日本大学医学部付属板橋病院では,開院当初より,入院している子どもにも,家庭での生活と変わりなく保育の視点が必要との考えから,医療チームの一員として複数の保母を配置してきている.そこで今回は,小児医療における意欲的な取り組みの一例として,小児病棟に勤務する保母たちの姿をご覧いただこう.
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