学生の広場
患者が不快と感じる音—音に対する患者の意識調査と音の測定
大沼 栄子
1
,
平野 照子
1国保松戸市立病院附属看護専門学校
pp.334-339
発行日 1994年4月1日
Published Date 1994/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904513
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はじめに
私たちをとりまく環境の中において,欠くことのできないものの中に音がある.私たちは,音を意識して,または無意識のうちに聞いている.どちらの場合でも聞いた音に対して,快または不快を感じる.このことは,精神を落ち着かせたり,逆に不快を招いたりと人間の心身に影響を及ぼす.
これまでにも,「患者が不快と感じている音にはどのようなものがあるのか,それは患者の持つ諸要因によってどのような反応が表れるのか」1)などについて数多くの研究がなされている.しかし,研究の結果には差異が認められる.
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