学生の広場
病院火災に関する看護学生の意識
安澤 哉子
1
,
浅海 佳子
1
,
新田 圭子
1
,
安場 紀子
1
,
横部 淑美
1
1山口県立衛生看護学院看護婦科
pp.1098-1102
発行日 1990年11月1日
Published Date 1990/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900258
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私たちは実習中,床上安静を保っている患者さんから,「今,ここで火事が起きたら私たちはどうなるのか」という質問を受けた.しかし,それに対して,患者さんに満足できる回答ができなかった.この質問が,病院実習中にもし火災が発生したら,学生としてどのように対応したらよいか考えるきっかけとなった.
ヘンダーソンの『看護の基本となるもの』には,「健康であれば各人は自由に自分の環境を調整し,何か危険があると思えばそれを変えて生活する.患者にはこの自由がないことが多い」1)とあるが,病院実習中の学生も,その立場なりの役割を果たすために,火災に対する知識を持つ必要性を感じた.そこで私たちは,知識を含め,看護学生の火災に対する意識について調査を行なった.
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