特集 口腔乾燥症のWhy&How
口腔乾燥症患者のリハビリテーション
口腔機能のリハビリテーション
伊藤 加代子
1
,
野村 修一
2
1新潟大学大学院医歯学総合研究科口腔生命科学専攻摂食環境制御学講座摂食・嚥下障害学分野
2新潟大学大学院医歯学総合研究科口腔生命科学専攻口腔健康科学講座加齢・高齢者歯科学分野
pp.1188-1190
発行日 2003年12月1日
Published Date 2003/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100839
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口腔乾燥症の治療としては,唾液分泌促進薬の服用,保湿剤の使用などがあげられるが,口腔機能のリハビリテーションもまた有効である.リハビリテーションというと,麻痺や運動障害に対する訓練などを連想する場合が多いが,前項で述べたとおり,唾液分泌量の減少は空嚥下回数の減少を引き起こし,嚥下機能の低下や障害につながりかねない.口腔機能のリハビリテーションを行ない,唾液分泌を促進することは,口腔の機能や嚥下機能を維持・回復する意味においても,非常に重要であるといえる.
口腔機能のリハビリテーションは,嚥下障害の有無によって大別される.代表的なリハビリテーションを表1に示す.
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