特集 ナースが病棟で行なう 呼吸リハの理論と実践
人工呼吸器装着患者の呼吸理学療法
上村 洋充
1
,
眞渕 敏
1
1兵庫医科大学病院リハビリテーション部
pp.770-774
発行日 2004年8月1日
Published Date 2004/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100506
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はじめに
人工呼吸管理下におかれた患者は,その病態が重症で,さまざまなリスクを抱えており,安静臥床を余儀なくされている場合がほとんどである.このような患者に対し,呼吸理学療法は,薬物療法や酸素療法,人工呼吸療法とならび,呼吸管理における重要な治療の1つである.また最近では,疾病構造の多様化に伴い,発症直後から集中治療に対応すべく,早期から実施するのが一般化してきており,それは24時間体制のケアを必要とするものである.呼吸理学療法は,理学療法士のみならず,患者を取り巻くスタッフの一員として,看護師のみなさんに,ぜひ積極的に取り入れてほしい治療の1つと筆者は考えている.
そこで本稿では,人工呼吸管理下で呼吸理学療法を行なうための基礎知識と,その実際について述べる.
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