特集 今そこにいる認知症の人たち 病院内で困らないための理解と対処の仕方
認知症の周辺症状を知り,正確なアセスメントをしよう
六角 僚子
1,2
1茨城キリスト教大学看護学部
2NPO法人痴呆ケア研究所
pp.990-995
発行日 2005年10月1日
Published Date 2005/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100210
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認知症高齢者は,高齢であるということ,合併症を持ち合わせていることなどから,身体的変調をきたしやすく,在宅や老人施設から治療目的で入院する機会も多くある.しかし,長期入院が少なくなっている最近の病院では,認知症の人を看護した経験が豊富な看護師ばかりではないため,患者の「混乱(周辺症状)」が看護師の対応困難を生み,それがスムーズな治療を妨げ,患者の身体レベルの低下につながっているという状況もある.
そこで,ここでは,認知症患者の「混乱」の要因を探り,適切な支援をしていくことが病院・施設の看護師に求められていることを理解してもらえるよう,話を進めていきたい.
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