連載 りれー随筆・201
OUR WAY OF LIFE
スケッティーノ 潤子
1
1市立川西病院
pp.642-643
発行日 2001年7月25日
Published Date 2001/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902692
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私たち夫婦は,結婚11年目のありふれたカップルである。皆と少し違うところがあるとすれば,主人がイタリア系オーストラリア人ということだろうか。
結婚を決めた時,周りの友達は皆心配してくれて,「生活習慣の違いは埋められないらしいよ」とか,「言葉の壁は,大きいよ」等々,アドバイスをもらった。しかし私は「生活習慣が違っていたほうが,お互い両方の生活の仕方が楽しめて面白いやん」,「言葉が分からなかったら,英語でも,イタリア語でも,教えてもらっちゃおう(主人は,自分の母親と話す時はイタリア語,学校にいる時や妹と話す時は英語と使い分ける生活を幼い頃からしていた),その代わり,私の大阪弁を教えるよ」などと,友人たちとは逆に,お互いの文化の違いを楽しもうと考えていたのである。
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