連載 とらうべ
楽しく仲よく病院ボランティア活動
奈須 輝美
1,2
1日本赤十字医療センターなすグループ
2東京都済生会中央病院なでしこグループ
pp.277
発行日 1997年4月25日
Published Date 1997/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901681
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私は23年間,日本赤十字社医療センターの小児病棟で,入院中の学童の学習の手助け,乳幼児の遊び相手,昼食の介助などのボランティア活動をしています.始めた年は3人しかメンバーがいませんでしたが,現在は約60人の「なすグループ」として,日曜日と祭日を除く毎日活動しています.学童にはベッドサイドで個人指導を,幼児には本を読んであげたり,粘土やパズルなどを出して一緒に遊び,赤ちゃんを抱っこしたり,ミルクを飲ませたりしています.
「ボランティアの方が来て下さると,安心して仕事に専念でき,本当に助かります」と看護の方はおっしゃって下さいます.子どもたちも「入院していても勉強しているから,学校に遅れないよ」と力づよい言葉を言ってくれたり,帰るときには「もう帰るの?もっとパズルをしたい」「明日もまた来てね」.こんな声に送られて病棟を後にする時は本当に嬉しく思います.そして,私たちの姿が見えなくなるまで手を振ってくれるのです.
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