第22回ICM学術大会から
ICM大会インサイド・ストーリー
藤原 美幸
1
1第22回ICM学術大会事務局
pp.146-149
発行日 1991年2月25日
Published Date 1991/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900264
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10月7日開会式。私は,持ち場である「大会事務局」を抜け出し,2階左手奥の階段脇から加盟国点呼を見ていた。ICM旗を先頭に,43か国の国旗が整然と入場している。旗手の大役を務めてくださった助産婦学生たち。旗手が決まるまでの経緯,学生数45名に旗手は44名だったために参加できなかった1名,そして前日になっての入場方法の変更など,ここまでに至る過程の諸々を想い出した。それなのに彼女らは実に立派だ。
大会準備中の些細ではあるが,困難だった事柄とも併せて“とにかくスタートは無事にきれた”と思うと涙が流れた。そして,安堵の念と共に持ち場へと引き返した。
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