特別企画 あたりまえの助産婦活動を—総合保原中央病院の取り組み
ベストの「助産医療」の提供を
佐藤 喜一
1
1総合保原中央病院
pp.842-846
発行日 1990年10月25日
Published Date 1990/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900184
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はじめに
重ねてご辞退をしたはずであったのに,とうとう拙文を認めることになってしまった。ご指定の標題である「あたりまえの助産婦活動」を文章にする段となって,全く当惑せざるを得ない。自分なりに信じたり,先達より教えられた道をただ40年近く歩いてきただけのことであり,今更のごとく言挙げして,皆さんに喋々したい特別のことがあるとか,事の適否を問いたいなどということでは,毛頭ないのである。
いずれが「常識」であり,いずれが「非常識」なのか,これまた私の関心ごとではない。できれば,いろいろな工夫や努力をなさっておられる沢山の皆さんのお仲間の一員として,そっとしておいて欲しいのである。偉大な医学の大成果や社会の桧舞台に上がる事柄なぞではなく,極く日常的な「実地医療」の一人一人の患者さんの世界を見つめる道にすぎない。
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