特別記事
第21回ICM大会参加記—助産婦よ,鍵を使おう
園生 陽子
,
仲村 幸子
1
1仲村ナーシング
pp.1038-1044
発行日 1987年12月25日
Published Date 1987/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611207278
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1987年8月23日〜28日まで,第21回ICM(International Confederation of Midwives,国際助産婦連盟)大会がオランダのハーグで開催された。次回のICM大会が神戸で開催されることから,日本からの参加者は例年を上まわり,ベテランの開業助産婦からフレッシュな病院助産婦まで,年齢構成も幅広い層にわたり,また,参加地域も北海道から私たち沖縄組まで,全国から200余名の助産婦が参加した。
到着した朝のアムステルダム,スキポール空港には,白夜のなごりの薄暗いもやの田園風景が広がり,北海道のような印象を受けた。Kingdom of the Netherlandsを正式名称とするオランダは,干拓事業による国土の開発でできた海面下に位置する土地が国土の40%近くを占めることから,「神は地球を造ったが,オランダはオランダ人が造った」と自負している国である。網の目のようにめぐらされたアムステルダムの運河の両岸には,一寸の隙間もなく歴史を感じさせるレンガ造りの家が立ち並び,ヨーロッパに来たという実感が湧いてきた。
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