連載小説 田中志ん物語終りなき旅・21
第5章 光る海
島 一春
pp.257-263
発行日 1984年3月25日
Published Date 1984/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206422
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若い足音
おもてで車の停る音がした。志んが助産院のドアを開けると,赤いコロナだった。斎藤由美だ,と志んは思った。
「陣痛がはじまったので,夜が明けたらつれてゆきます」
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