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伊豆大島近海地震中に産声をあげた新生児
内山 ふく
pp.123
発行日 1978年2月25日
Published Date 1978/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205340
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「先生,生暖かい水のようなものがおりたけど,すぐ入院してもいいですか」とあわただしい妊婦の声が電話の向こうでする。
朝から小さい地震が時々来て,無気味な昭和53年1月14日の午前11時。この10か月の妊婦は8か月頃より時々少量の出血があり,私の念頭から消えない存在だった。その出血も専門の検査の結果,恐れていた前置胎盤ではないことがわかって一安心していた矢先の電話であった。
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