特集 地域と母子健康センター,その今日的問題点
中小企業と農業に働く妊産婦を中心に—埼玉県・妻沼町母子健康センターの場合
栗原 登良吉
1
1埼玉県妻沼町役場保健課
pp.269-272
発行日 1976年5月25日
Published Date 1976/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205033
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1.妻沼町の概況
埼玉県妻沼町は関東地方のほぼ中央部にあり,県の中央北端に位置して,北は利根川をはさんで群馬県太田市に接しており,人口約2,300人余りの町である。
農業を主体とした町で,特産物としては米・麦のほか,ねぎ,大和芋,ほ一れん草などがあり,野菜の生産については首都圏における一大生産地としても有名である。また市街地の中心部には「福徳開運」と,縁結びの神として関東一円に広い信者をもつ,妻沼聖天様が鎮座している。この静かな環境の良い町も,ここ数年来中小企業や住宅団地などが進出し,環境が大きく変ろうとしている。
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