特集 家族計画指導を考える
私と読書
社会を変える小さな錠剤—「ピル」を読んで
藤原 美幸
1
1東大病院
pp.45
発行日 1973年11月1日
Published Date 1973/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204608
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「地球上の人口は過去40年間に20億から40億に」「全世界的な食糧危機」「コインロッカーにまた赤ちゃんの死体が…」といった記事がマスコミにのぼるにつけ,人々は人口問題についていやおうなく関心を持たざるをえなくなってきている。
「マルサスの人口論」以来,人と食糧のバランスが問題になってきたが,70年代になって人々は初めて「地球資源の有限」という観念を持つにいたった。そして食糧が,大気が水が,終局にいたる前に我々が考えつくこと,それは当然人口と資源とのバランスを保つ方法だろう。
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