特集 新生児管理の再検討
新生児の管理について
𠮷武 香代子
1
1弘前大学教育学部看護学科教室
pp.10-14
発行日 1973年3月1日
Published Date 1973/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204483
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新生児期とは,母体の保護から離れた新生児が外界の生活に適応するまでの不安定な時期である。胎内と胎外の緩衝地帯として,新生児を安全な環境の中で管理することは,まず無条件にその重要性が強調されてよい。
新生児の管理には,母子異室として新生児を新生児室に収容する方法と,母子同室の方法との2つが考えられる。ここではこの2つの方法の是非を論ずることは避け,新生児の環境として新生児室のみに焦点をあわせることにする。なお,異常新生児の分類にはいる末熟児も除外し,正常な成熟新生児を収容する新生児室を中心に,新生児の管理について考えることにする。
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