北から南から
原爆直後"奇跡のお産"—見知らぬ看護婦さんありがとう
pp.72
発行日 1971年7月1日
Published Date 1971/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204182
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長崎に原爆目落とされて4日目,昭和20年8月12日の未明に,爆心地に近い防空ごうで被爆した主婦が女の子を産んだ。だれもかれも死んでしまった"地獄"の中で,輝くような生命の誕生--そのドラマの陰に行きずりのふたりの看護婦の献身があった。
"女の子"はすでに2児の母親。主婦は26年間,看護婦さんを捜し続けこのほどそのうちのひとりと連絡がとれた。主婦は長崎市梁川町の橋本キクさん(55)看護婦さんは福岡県粕屋郡古賀町,国立福岡東病院婦長の上村三代子さん(46)。ふたりは関係者とともに9月14日"26年ぶりの対面を果たした。このシーンはテレビ西日本などフジテレビ系の電波で全国に放送された。
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