特集 各種の分娩介助法
—東京大学医学部付属病院—分娩介助の方法
小櫃 美智子
1
1東大病院産科
pp.26-29
発行日 1970年4月1日
Published Date 1970/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203910
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分娩介助は,助産婦の業務のなかでもつともその職能を発揮している行為ともいえよう.母子ともに無事に分娩介助をなし得た後のあのすがすがしい気持は当事者ならでは味わうことのできない大きな喜びであろうと思われるし,助産婦としての生きがいを感じるときでもある.しかし,分娩時の母子の障害のなかには介助者の注意力や,技術に影響されるものも相当あるに違いない.そのように母子の生命や,幸せをあずかる厳しさを反面にもっている分娩介助は,助産婦にとってその取扱う1例1例が真剣勝負である.真に良い介助法はどうあるべきか研究の途上であるが,ここに東大病院で常用している分娩介助法をご紹介し,皆様のご批判を仰ぎたいと思う.
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