巻頭随想
助産婦と皿踊り
神近 市子
pp.9
発行日 1969年1月1日
Published Date 1969/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203681
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私は医者の家に生まれた.大村藩の武家の出らしく,祖父の兄は馬に乗って太刀をつかう武芸の達人だったというが,祖父は漢法医で,藩内に名を知られていた人だったそうである.
父は,そのあとを受けてやはり漢法医だった.そして一族にも医者が多かった.無医村の「医者迎え」にあい,「平戸藩」といっても,今は佐世保の郊外のようなところに移っていた.
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