研究
救いえた新生児胃穿孔の経験
山本 敏子
1
1国際聖母病院新生児室
pp.37-40
発行日 1967年8月1日
Published Date 1967/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203441
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はじめに
新生児の胃穿孔は非常にまれな疾患であり,また予後も不良である.それは診断が遅いということが原因であり,早期に発見されて適切な処置が施されるなら生存は可能なはずである.新生児の場合は成人と違って,時間の問題によって経過の良否は決定されるものである.過日,当院において新生児胃穿孔の一例を経験し,スタッフの協力によって小児外科へ転院,外科的処置を施行し一命を救うことができたので,転院するまでの期間,つまり当院に入院中の経過ならびに看護について検討してみた.この稿が新生児管理の一面の参考になれば幸いである.
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