巻頭随想
助産婦さんの顔
田中 澄江
pp.9
発行日 1965年10月1日
Published Date 1965/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203050
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わたくしは3人の子供を生んだので,3度入院し3度助産婦さんのお世話になった.実さいには3度とも,男の院長のいる産婦人科病院であったので,実さいに取りあげた人は,男のお医者さんだけれど,その婦長さんは,助産婦さんの資格を持っていて,その時いっしょにわたくしを激励して無事3人の子どもを生ませていただいのである.
お産というものは,女であれば,ほとんどのひとが経験し,ほとんどのひとが無事に母親になっているのだから,それほど怖がらなくてもいいのかもしれないが,これはやっぱり相当の痛さだ.
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