らいぶらりい
—根本 春著—中央滅菌材料室,他
倉田 ハルノ
1
1国立東京第一病院
pp.38-39
発行日 1965年1月1日
Published Date 1965/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202899
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著者の根本さんとは,中央滅菌材料室で10年間ともに働き,ある時は意見の衝突もあり,またある時はおたがいに励ましあってきましたが,設備の不備と資材の不足,乏しい人員にもかかわらず,本当によく難関を切り抜け,おそらく他の病院では見られないような完全中央化をなしとげていただき,上司としても中央材料室の同僚としても,その仕事に対する情熱と努力とには頭の下がる思いがいたします.
その困難な仕事を完遂されたのは,この中央滅菌材料室の一書に盛られてありますように,緻密な計画性と中央材料室に対する考えかたの深さにあると思います.序文にかいておられるように,看護婦であれば誰でも臨床看護が魅力であり,真心をつくせば患者に感謝され快復した患者の笑顔をみることが看護婦として最大の感激であるのに,中央材料室は患者も医師もいない所で,感情のない材料だけと相対して毎日を過ごすという満たされない看護婦は,一体何を考えどこに目標をおいてこの役割をはたしていけばよいのかと自問を続けながら勤務された10年間,管理者として見のがしてはならない問題だと思います.
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