らいぶらりい
—松田道雄著—巨視的しつけ法幼児の育て方/—田中恒男著—公衆衛生調査法
C
pp.30
発行日 1964年5月1日
Published Date 1964/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202754
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"しつけ"ということは,古来いい古され,なおかつ完璧な公式を引き出し得ない永遠の問題のようです.その時代,あるいは社会体制の違いによって,おのずから違ってくるものであることは,いうまでもありません.
著者が"巨視的"と名づけたのはつまり「母親がこまごまとやる手内職」では子どものしつけはできない,という意味です.小さな,ひとつの家庭内で"いい子"に育ててもそれは今日の複雑な社会の中では,必ずしもいい子ではあり得ない,ということ.そのうえに立って,次の二つの指摘は,過去のしつけ法への批判と同時に,将来の指針として傾聴に値いする,すぐれた識見だと思います.
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