母性保健特集講座 妊娠
妊娠の診察と保健指導の要点〈後期〉
杉浦 キヨ子
1
,
古賀 千鶴子
2
1九州大学医学部付属病院産婦人科
2九州大学医学部付属助産婦学校
pp.15-19
発行日 1963年10月1日
Published Date 1963/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202620
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まえがき
現在の助産婦の業務は,分娩室において分娩を介助するのみでなく,昭和23年に公布された保,助,看法によって,助産婦の業務は「助産または妊婦,褥婦,新生児の保健指導をなすもの」と規定されており,この保健指導は治療医学から予防医学と変化しつつある医学と歩調を合わせ,母子衛生,臨床看護と業務内容が拡大されています.ことに妊娠中の保健指導は,よりよい母子の健全をはかり,また将来の明るい家庭生活を営む上にも重大な役割と考えられ,その重要性がクローズアップされています.ここでは,妊娠後半期の個人指導にテーマをしぼり,その要点を述べてみたいと思います.
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