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新生児指導員講習会報告—石川県新生児指導員第1回講習
杉本 外喜子
pp.98-101
発行日 1962年4月1日
Published Date 1962/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202322
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石川県の助産婦を対象とする新生児訪問指導員の講習会が,昭和36年10月7日に開催いたしました.受講内容は後でくわしく述べますが,これという特に新しい問題ではなく,常にわれわれ助産婦が家庭訪問時指導していることがらでありました.受持地区の選出はなかなかむずかしく,人口密度の多い旧金沢市内は交通の便よく市電バスなどの利用により訪問は楽であり,助産婦数も多く,分担は容易にできましたが,新市内の散在地区は助産婦数も少なく,交通の便悪く,自転車または徒歩で訪問しなくてはならず,分担がスムースに行かず,結局1人の新生児訪問指導員が2カ所の地区を分担するのは無理であり,1地区を1名の指導員が責任持つて訪問することに決定いたしました.
何分にも新しい分野であり,実行してみなくては解らないことでありますが,石川県のように乳児死亡率の高い県では,非常に効果があることであり,諸姉の御活躍を期待しております.講師は金沢大学病院小児科医国谷先生,金沢保健所小児科医種田先生がおいでくださいました.
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