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初登庁の中山マサ新大臣にきく—合同記者会見のメモから
pp.36
発行日 1960年9月1日
Published Date 1960/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201987
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すつたもんだのあげく池田新内閣が誕生した7月19日.問題の新安保強行採決の日からマル2カ月,自然成立からマル1カ月めであつた.この2カ月間の政局の激動をようやく乗りこえて成立した新内閣は吾々にとつて二重の意味で目新らしい特徴をもつている.中山マサ代議士を本邦初の婦人大臣として,医学看護関係者には特にゆかりの多い厚生省に送りこんだ事である.
その日、皇居に於て晴れの認証式を終えた中山新厚生大臣は「入学式のよう」という感想を残して初閣議に出席すべく首相官邸へ.そして,閣議の緊張から我にかえつた面持で笑顔をふりまきながら,婦人大臣の初登庁をみようとひしめいた厚生省界隈を通りぬけて玄関に待ちかまえたカメラ陣に会釈.茄子紺のゆつたりしたワンピースにダイヤのブローチが輝き,並いる男性を圧倒するように表情,体格ともに豊かな貫禄であつた.
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