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日本助産婦会第14回学会から
pp.55-56
発行日 1959年1月1日
Published Date 1959/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201613
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10月4日,5日京都で日本助産婦会の第14回学会が開催された.場所は京都河原町の京府医大講堂.出席者は予想をはるかに廻つておことわりする人も出る位の盛況であつた.休憩時間以外は,喫茶室にお茶を飲む人もちらほらする位で,「勉強に来ている」という意欲が充溢していた.現在,助産婦の世界は勉強し工夫するものだけが生存競争に打ち勝つて行くことが出来るというきびしい現実に直面しているだけに,会場のどの顔をとらえても真剣であり,2〜3年前に見られた居眠り風景などは,全然目にとまらず,いきいきとした活気はまことに気持のいいものであつた.
発表方法も極度に向上し,解り易い図表や,スライドの使用が殊に目立つて感じられた.内容は特殊な症例から一般的なもの,家族計画,助産所の経営等,盛り沢山であつたが,つつ込みも一歩深まつた感を強くした.講師として出席された,森山豊,木下正一,三林隆吉,瀬木三雄,大島正雄先生の後評も一様にこの急速な進歩について激賞しておられた.
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