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助産婦学校養成所紹介(2)—北海道大学附屬助産婦学校
星屋 千重
pp.34-35
発行日 1956年8月1日
Published Date 1956/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201101
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懐しいかつこうの声する頃,北海道の野も山も新緑の衣に被れ,その大自然に恵れた,エルムの学園の一隔に,昭和27年,新制度の助産婦学校として発足いたしました北海道大学医学部附属助産婦学校は,既に第5回生を迎えました.
ふりかえつてみますとき,1回,2回生を社会へ送りまして,学生にはうるおいある幸せな環境のもとに,勉学の必要性を感じ,第3回生より,音楽ならびに体育の時間を加え,尚専門以外に何を与えるべきか,それには一生涯消えないものでなければならないと考えまして,第4回生より,「生活指導」の時間を担当していたゞき,人間性の涵養に御尽力いただきまして,学生のもつ心の軟かさ,美しさ,優しさを,すくすくとのばして,やがて社会へでましても,正しさを曲げることなき人として,幸せな一生涯を,世のために捧げ得る人格者に,育成いたしたい考えでこざいます.
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