今月の言葉
白衣の奧にあるもの
H
pp.9
発行日 1954年11月1日
Published Date 1954/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611200722
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「愛と死の谷間」のなかに津島惠子扮する女医が出てくる.この映画は実存主義文学の一方の雄である椎名麟三の原作によつたものであるが考えさせられる問題をいくつかふくんでいる.
この女医は診療所につとめているのだが,この女医だけがこの診療所の異分子である.彼女をめぐる幾人かの人間群像が登場するのだが,いずれも類型として,この女医の生き方とは対極の人間像として描かれているようである.
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