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私の經驗
鈴木 きよし
pp.49-54
発行日 1954年3月1日
Published Date 1954/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611200569
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1.腎臓炎の産婦
農村には昔から誤つた習慣に從つているものが多いために,妊娠中故障が起ることが比較的多い.これはぜひ改善してゆかなくてはならない.それには家族が妊娠に対して深く認識して頂くことが大切である.妊娠や出産は病気ではないが,一朝まちがえば大変なことになりやすいことを認識し,月に1度位は助産婦或は医師に診察してもらう必要があることは都会も農村も変りはないはずである.
自分では何も変りがないと思つていても,実は腎臓炎が起きかゝつていたり,胎兒の位置が変つていたりすることはよくあることで,病気は何でも同じですが早目に処置,或は治療すれば危険を未然に防ぐことができるのです.家族の者も本人もおつくうのようでも注意が肝要です.
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