貴女の経済学
税金について
土橋 栄夫
1
1土橋税務会計事務所
pp.46-47
発行日 1953年10月1日
Published Date 1953/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611200464
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税金は現在われわれの生活から離して考えることができない位重要な問題になつています.一口に税金といつてもたかなか範囲が広いものですがここに税金を大別すると国税と地方税とに分けられます.
国税は税をかける主体,すなわち課税権が国にありますので税務署,国税局がこれを取扱い,地方税は課税権が地方公共団体にありますので地方事務所,税務事務所,区役所,町村役場で事務を取扱います.これらの税は納税義務者と税負担者が同一か否かによつて,さらに直接税と関接税とに分類されます.ある人にかかつた税金を他の人に負担させろ税,例えば酒税は酒類製造者が納めますが,この税金は酒の値段に含められて販売されますから,結局は消費者が負担致します.かくの如き税を間接税と呼びます.かかる分類によつて国税・地方税の関係を表にすると次のようになります.
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