Japanese
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特集 誤嚥性肺炎の呼吸・嚥下リハビリテーション
急性期からのオーラルマネジメント(口腔ケア)—嚥下における咬合の重要性も含めて
Oral management to begin from acute phase. Including importance of the occlusion in the swallow
岸本 裕充
1
,
山村 倫世
1
Hiromitsu Kishimoto
1
,
Michiyo Yamamura
1
1兵庫医科大学歯科口腔外科学講座
1Department of Dentistry and Oral Surgery, Hyogo College of Medicine
キーワード:
オーラルマネージメント
,
口腔ケア
,
誤嚥性肺炎
,
嚥下
Keyword:
オーラルマネージメント
,
口腔ケア
,
誤嚥性肺炎
,
嚥下
pp.115-120
発行日 2015年2月10日
Published Date 2015/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200133
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はじめに
「誤嚥性肺炎予防のための口腔ケア」とよくいわれるが,では,この口腔ケアとは何を指すのか? ある人は歯みがきや洗口,またある人はアイス棒による奥舌などの刺激を思い浮かべるかもしれない.歯科への「口腔ケアをお願いします」という依頼においては,「必要なら抜歯などの『歯科治療』もお願いします」という意味が含まれているように読み取れる場合もある.治療はキュアだから,口腔ケアの中に歯科「治療」が含まれることに違和感を感じる,という声もある.
筆者らは,これまで「口腔ケア」とされてきた行為を見つめ直し,「オーラルマネジメント(oral management;OM)」として整理し,多職種との的確な連携に活かすことを提唱している1).本稿では,誤嚥性肺炎を発症した症例に,急性期からどのようなOMが必要か中心に解説する.
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