編集後記

　・今年最後の号をお届けする時期，日々の過ぎるのが速すぎてどうも毎日の生活の仕方が浮足立っている．世間の様々な場面では地殻変動が激しく起こって従来の枠組みでは処理しきれないことが溢れ出てきているが，最近の介護保険への対応を見て，遅れているのは政治家だけのような気がしないでもない．

　・10月末に行われた「第22回総合リハビリテーション研究大会」のメインテーマは「地域におけるリハの実践―総合リハを問い直す」，各地の実践活動がチャンピオンレポートとして報告され，具体的な対応，対策が議論された．この大会は医療，教育，社会，福祉，職業等々リハに関わる全ての職種の方々と障害当事者が参加されて色々な立場の話が聞けて楽しいが，最近は参加者に片寄りがみられ，今回は保健・福祉関係の方が多かった．同じ看板を出しているからというわけではないが，「総合リハビリテーション」誌担当者は，いつもこの大会を取材してリハの幅の広さと深さと実践の大切さを身に沁みて感じている，来年は10月21，22日，高知市で開催．では，どうぞ良いお年を．