--------------------
編集後記
pp.1026
発行日 1992年9月10日
Published Date 1992/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107202
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
・今月は増大特集号として「知っておきたいリハビリテーション・テクニック」をお送りいたします.いわば基本的な治療手技ですが,内科とか外科の領域ではよくある特集で,内容もその切り口もさほど目新しいものはありません.つまりそれらの手技の医学的根拠がある程度確立している領域では手技内容もそう変わりばえするものではなく,どちらかといえば「私の工夫,私のコツ」というような内容になってしまいます.
・ところがリハビリテーション・テクニックというと,必ずしも明確な医学的根拠に支えられているものばかりではなく,経験的に行われていて臨床的に有用だというようなものが多々あります.さまざまな自分史をもった多様な人間がそれぞれの障害を克服しながら立ち直っていくのを援助していくわけですから,単に疾患治療的な医学とは違って,多様性があり,経験的であるということ自体がリハビリテーションにおけるテクニックの特徴だといえるかもしれません.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.