編集後記

　今月の特集は先月号にひきつづいて，神経疾患―失調症のリハビリテーション―をとりあげました．特集の意図するところは，筆者の“特集によせて”をおよみいただければ幸です．

　一口に失調といっても，小脳性のものと，それ以外の脊髄性のものに分けて論じるのが通例となっております．そして，今回は編集の仕方を少しかえてみました．まず，前半では，失調症の病態生理の最新の知識と，リハビリテーション医療面の現状を知るために，小脳失調の基礎に関して岩瀬敏氏・他，脊髄後索障害を中心に入江秀樹氏・他にご執筆いただき，評価法と訓練法について，それぞれ別府宏圀氏・他，才藤栄一氏・他におかきいただきました．お忙しいさなか御執筆下さった先生方には編集子一同心より感謝いたします．