Japanese
English
研究と報告
下垂足における腓骨運動神経伝導検査
Peroneal Motor Nerve Conduction Study in Drop-foot.
長島 弘明
1
,
千田 益生
2
,
高杉 茂樹
2
,
小西 均
2
Hiroaki Nagashima
1
,
Masuo Senda
2
,
Shigeki Takasugi
2
,
Hitoshi Konishi
2
1岡山大学医学部附属病院理学療法部
2岡山大学医学部附属病院整形外科
1Dept. of Physical Medicine, Okayama University Medical School.
2Dept. of Orthopaedic Surgery, Okayama University Medical School.
キーワード:
下垂足
,
伝導速度
Keyword:
下垂足
,
伝導速度
pp.873-876
発行日 1984年11月10日
Published Date 1984/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105280
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まえがき
前脛骨筋から表面電極で導出する腓骨運動神経伝導速度の測定は,1964年Redford1)によって報告されたが,その後しばらくはこの方法を追試あるいは臨床に用いた報告をみず,Singhら2)(1974)は測定値変動が大きいとして有用性に疑問を示した.しかし,従来の短指伸筋誘導では筋萎縮などにより電位導出不能な場合が稀ではなく,このような時に前腓骨筋誘導による運動神経伝導速度の測定は魅力がある.1977年Deviら3)はこの方法を再評価し,これによって栗原・荒木4)(1979)は末梢性ニューロパチー検索への応用を報告した.
本論文は,下垂足を主訴とする症例に私たちがおこなった本法の経験について述べ,その有用性を主張するものである.
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