専門医に認定されて

　わが国の医学教育が講座制を土台にしている限り，講座をもたない科は，研究・教育のすべての条件にめぐまれない．それ故，われわれの当面の願いは，いうまでもなくなりリハビリテーション医学講座がより多くの大学に解説され，その土台の上に専門医制度がつくられることであった．しかし現状は逆になり，むしろその裏に，専門医制度を講座開設の突破口にしたいという願いも秘められ，時期尚早の感を免れない．

　とはいえ，専門医制度はすでに発足したし，自分もまた専門医に認定された身である．それだけに，今後何をするのか，その使命の大きさを感じている．