統計でみるリハビリテーション・障害者福祉―国際比較

　前号まで15回にわたってヨーロッパ9ヵ国（スウェーデン，オランダ，イギリス，スイス，フランス，イタリア，西ドイツ，東ドイツ，デンマーク）と北米2ヵ国（カナダ，アメリカ）のリハビリテーション・障害者福祉の統計を紹介してきた．

　今回はその総括編として，日本の統計を加え，それら諸統計の横断的比較検討を行なう．人口動態統計以外の諸統計については，国際的に確認された定義・基準が存在しないので，厳密な国際比較はできないが，それでも，日本とこれら欧米諸国とのリハビリテーション・障害者福祉の水準を大まかに比較検討することは可能である．