インタビュー
重度障害者のための電子機器―環境コントロールとコミュニケーション機器をめぐって―R. Jefcoate氏に聞く(1979年5月10日,於・日本都市センター)
上田 敏
1
1東大病院リハビリテーション部
pp.712-717
発行日 1979年9月10日
Published Date 1979/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104205
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障害者用機器コンサルタントになるまで
上田 Jefcoateさんは,障害者のための電子機器の開発者の1人であったということで,その後もずっとそれに関連した仕事をしてこられたわけですが,まず,どうしてそういう仕事に関心を持ち,その道に入るようになったのか,そのきっかけは何だったのかについてうかがいたいと思います.
Jefcoate そうですね.まず一番初めのことを申し上げますと,私がこういう仕事をすることになった最初の影響は,アジアからきたといってもいいと思います.アジアといっても日本ではなくてインドです.ちょうど私の父がインドと関係のある仕事をしておりまして,南インドのヴェローア・キリスト教医科大学にリハビリテーション・センターを作る基金を集めるお手伝いをした関係で,後にそのリハビリテーション・センターの初代の所長となったメリー・バギーズ先生にお会いする機会があったわけです.彼女自身が身障者で車椅子を使っているんですが,一番初め彼女がリハビリテーションを受けにイギリスのストークマンデヴィル病院にきて1年をすごした,そのときに最初にお会いしたわけです.
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