Japanese
English
特集 リウマチのリハビリテーションⅡ
リウマチの外科的治療とリハビリテーション―股関節全置換術を中心として
Total hip replacement and rehabilitation of rheumatoid hip.
長屋 郁郎
1
,
南場 宏通
1
Ikuro Nagaya
1
,
Hiromichi Nanba
1
1国立名古屋病院整形外科
1National Hospital of Nagoya, Department of Orthopedic Surgery.
キーワード:
全股関節置換術
,
人工骨頭置換術
,
後療法
Keyword:
全股関節置換術
,
人工骨頭置換術
,
後療法
pp.423-430
発行日 1973年4月10日
Published Date 1973/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102912
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
【抄録】 関節リウマチの外科的治療は最近ますます盛んになってきている.特に股関節機能は歩行活動のkey pointであり,その機能保持は日常生活動作を支配するので慎重な配慮を必要とする.従来の機能再建手術という概念に代わり,機能保持手術というべき全股関節置換術の進歩は,その確実な治療成績より全世界的に流行してきている.
末期関節リウマチにおける股関節炎症の発展は,確実に就床を意味し,全体のリハビリを不可能とする.その意味より,早期に全置換術を行ない,機能保持に努める必要があると考えている.全置換術は,感染の防止さえ可能ならば,短期間で安定した手術成績がえられ,患者,医師を始め,リハビリ関係者のチームワークでより治療成績の向上するのを期待している.本論文では,全股関節置換術の有用性を強調した.
Copyright © 1973, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.