連載 再考します 臨床の素朴な疑問・第10回
パーカッションに痰を移動させる効果はない? 人工呼吸器装着中に呼吸介助をしてはいけない?
瀬崎 学
1
Manabu SEZAKI
1
1新潟県立がんセンター新潟病院リハビリテーション科
pp.1126-1127
発行日 2021年10月15日
Published Date 2021/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202462
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呼吸理学療法における手技を整理してみよう
従来呼吸理学療法においては,軽打法(いわゆるパーカッション)や呼吸介助といった種々の呼吸理学療法手技が行われている.しかし,同じ方法を行っているにもかかわらず,異なる呼称で呼ばれていたり,適応が明確にならないまま実施されていたりと,一部その整合性・有効性に疑問を呈されることもあった.
そのため,2008年に呼吸理学療法手技の用語・方法を再定義しその適応を提示するために『呼吸理学療法標準手技』1)が刊行された.2021年現在においても呼吸理学療法の手技に鑑みる際,礎となる書であるので,臨床場面においてもぜひ活用してほしい.
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