臨床実習サブノート 臨床実習で患者さんに向き合う準備・5
変形性膝関節症
上西 啓裕
1
Hiroyasu Uenishi
1
1公立大学法人和歌山県立医科大学附属病院リハビリテーション部
pp.853-859
発行日 2015年9月15日
Published Date 2015/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200327
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はじめに
変形性膝関節症(osteoarthritis of the knee:膝OA)は加齢に伴う膝関節の慢性変性疾患であり,関節軟骨の磨耗変性を主体として骨変化(骨棘形成,軟骨下骨の骨硬化,陥没変形)や軟部組織変化(滑膜炎,関節包拘縮,靱帯や半月板の変性,断裂)等種々の変化を生じる疾患です.運動器疾患のなかでも膝OAは学生にとって臨床実習において比較的担当する機会が多い症例であると思われます.本稿では臨床実習において膝OA患者を担当する際に,準備しておく,心がけておくことを中心に患者を受け持つ際の理学療法士の基本的な考え方や行動について整理し,解説したいと思います.
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