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報告
腰椎椎間板ヘルニアおよび腰部脊柱管狭窄症患者における疼痛関連活動制限の術後短期経過の違い
The difference in short-term postoperative recovery course of pain-related activity limitations between patients with lumbar disc herniation and lumbar spinal stenosis
樋口 大輔
1
Daisuke Higuchi
1
1榛名荘病院リハビリテーション部
キーワード:
腰椎椎間板ヘルニア
,
腰部脊柱管狭窄症
,
活動制限
,
術後経過
Keyword:
腰椎椎間板ヘルニア
,
腰部脊柱管狭窄症
,
活動制限
,
術後経過
pp.1123-1128
発行日 2013年12月15日
Published Date 2013/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551106504
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要旨:【目的】腰椎椎間板ヘルニア(lumbar disc herniation:LDH)および腰部脊柱管狭窄症(lumbar spinal stenosis:LSS)患者において同一の術式であってもそれぞれの特性を踏まえた術後理学療法プログラムの立案・実施を可能とする基礎的資料を得ることを目的とした.【対象】当院において手術適応となったLDH患者13人(中央値49歳),LSS患者27人(中央値63歳)を対象とした.【方法】術前,退院時において疼痛強度,疼痛関連活動制限(精神的・身体的活動,起居移動動作,移動動作),不安・抑うつ,身体的・精神的健康感を前方視的に調査した.【結果】LDH群の移動動作の困難感と身体的健康感は退院時までに有意に改善しなかった.また,退院時においてLDH群はLSS群に比し疼痛強度,移動動作の困難感が有意に高く,身体的健康感が有意に低かった.【結語】当院におけるLDH患者は,LSS患者よりも疼痛および移動動作の困難感の軽減,身体的健康感の向上が術後早期では緩徐であったことから,退院後も含めた連続性の高い中・長期的な理学療法プログラムを立案・実施する必要性が示された.
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