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認知症の行動・心理症状―behavioral and psychological symptoms of dementia:BPSD
田中 義行
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1株式会社大起エンゼルヘルプ 品川区立東大井地域密着型多機能ホーム
pp.819
発行日 2013年9月15日
Published Date 2013/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551106407
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●BPSD(認知症の行動・心理症状)とは
認知症とは「一度成熟した知的機能が,何らかの脳の障害によって広汎に継続的に低下した状態」であり,疾患名を表すものではない.例えば患者が「アルツハイマー病」に罹患していたとしても,「知的機能が広汎に継続的に低下した状態」でなければ「アルツハイマー型認知症」ではないということである.
認知症には代表的なアルツハイマー型認知症の他に脳血管型認知症,レビー小体型認知症,前頭側頭葉変性症(ピック病など)など根本的な治療が難しい認知症と,慢性硬膜下血腫や正常圧水頭症,脳腫瘍などから起こる原因疾患の治療により根治が可能な認知症もある.原因疾患から直接発生する記憶力障害,見当識障害,遂行機能障害,病識の欠如,失語・失行・失認などが代表的な症状で「中核症状」と呼ばれる.
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