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簡易上肢機能検査―simple test for evaluating hand function:STEF
生野 公貴
1
1西大和リハビリテーション病院リハビリテーション部
pp.623
発行日 2013年7月15日
Published Date 2013/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551106348
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STEFとはsimple test for evaluating hand function(簡易上肢機能検査)の略であり,金子ら1)により開発された客観的かつ簡単に上肢の機能的な動作能力を把握するための評価法である.STEFは10種類のサブテストから構成されており,検査台上でさまざまな形の物品へのリーチ,把持,ピンチ,操作が含まれた課題を遂行する.各サブテストに要した時間を10段階の得点プロフィール欄に従って採点し,左右別に合計点を算出する.最高得点は100点である.この検査の長所は,上肢機能,特に動きの速さが数値化されることで客観的に評価が可能な点である.また,標準化された検査キット(簡易上肢機能検査ステフ,SOT-3000,酒井医療株式会社)により,簡便に短時間(約20分)で検査が可能である.
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