特集 産業理学療法
EOI(essences of the issue)
pp.725
発行日 1998年10月15日
Published Date 1998/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105149
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理学療法の対象領域は,その歴史の変遷とともに拡大してきた.これは理学療法士が実践と科学的探究とを重ねてきた証といえる.
わが国の「労働基準法(1947)」には,労働者が人たるに値する生活を営むための必要を充たすことや労働条件の向上を図ることを定めてある.また,「労働安全衛生法」には,労働災害防止のための基準,労働者の安全と健康の確保,快適な職業環境の促進,産業傷害・障害に対応できる体制を整備することも記載されている.しかし,わが国の理学療法界では,これらの領域について十分に対応しているとはいい難い.また,この領域の名称は,広義には産業保健管理と呼ばれているが,近年,欧米では“Occupational Health”と呼ばれるようになり,第1次から第3次産業を幅広く対象とするようになってきた.
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