特集 身体障害者スポーツ
EOI(essences of the issue)
pp.391
発行日 1998年6月15日
Published Date 1998/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105084
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身体障害者スポーツが英国のストークマンデビル病院のLudwig Guttmann博士によって組織的に行われはじめてから半世紀が過ぎようとしている.この間に我が国の身体障害者スポーツが組織的,社会的,医療的にどのような展開をしてきたかを再認識することは大切である.
医療機関における理学療法はimpairmentの改善を中心としたものからADL,QOLへとその関わりは拡大しているが,身体障害者のスポーツ活動への指導,関与はごく一部の限られた方々によって支えられ取り組まれているのが現状である.障害者のQOL,ノーマライゼーションをより高めるためには,身体障害者スポーツをもっと身近なものとして位置づけた積極的な理学療法が求められている.そこで本号では,身体障害者スポーツの現状を把握し,セラピストはどの時期にどのように関わっていくべきか,地域活動としての関わり方などに焦点を当て,身体障害者スポーツがより活発化することを期待して企画した.
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