特集 小児の理学療法
EOI(essences of the issue)
pp.385
発行日 1997年6月15日
Published Date 1997/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104791
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急速な人口の高齢化のため,高齢者の医療,保健,福祉に関連する諸問題への対応にスポットが当てられているが,疾病と障害をもつ子どもたちの存在を忘れてはならない.小児の理学療法といえば脳性麻痔と肢体不自由児施設を連想するが,医学の進歩によってポリオは消滅し,先天性股関節脱臼や骨関節炎は激減するなど小児の疾病構造は大きく変化し,それにともない医療機関も肢体不自由児施設から一般病院へと拡大している.しかし一般病院では,まだ脳卒中片麻療や人工関節全置換術などの成人理学療法が中心となっているだけに,小児の理学療法を実施する際には考慮すべき点が多い.
本号では,一般病院において経験することのある疾患を取り上げ,児の成長を視野に入れた具体的な小児理学療法のポイントを臨床経験の豊富な方々から解説していただくことにした.
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