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編集後記
福屋 靖子
pp.428
発行日 1992年6月15日
Published Date 1992/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551103540
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最近,理学療法のパターン化ができつつあるのではないかと気になりだした.理学療法士という職種が生まれてこの方,こなしきれないほどの仕事量を抱えてきたという理学療法士数不足にその一因があると思う.如何に多くの患者さんに少しでもかかわれるかに腐心した結果,最小限のポイントに絞ってやらざるをえない状況があったし,今もある.理学療法士養成数の増加に伴い,これからは業務の質の見直しが必須であるのみではなく,医学の進歩に取り残されない対策と同時に,QOLの改善に生かせる理学療法の研究開発の可能性が生じてきた.
整形外科における機能再建を目的とした手術療法の「リハ」への貢献は万人の認めるところであるが,手術の前後に必要な理学療法にわれわれはどの程度応えているのだろうか?我が国の理学療法士は多くの整形外科医の努力により誕生したのであるが,理学療法はまだまだ整形外科領域に応えきれていない現状
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