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特集 卒後教育(含新人教育)
兵庫県士会における理学療法士の新人教育の実際
Postgraduation Education: Present State of Education for Newly Graduated Physical Therapist for Hyogo Physical Therapist Association
日下 隆一
1
,
山下 隆昭
2
,
古賀 友弥
3
,
居村 茂幸
4
,
小室 透
4
,
小嶋 功
2
,
今在家 信司
5
,
前田 修平
6
,
三木 晃
7
,
市橋 則明
8
Ryuuichi KUSAKA
1
,
Takaaki YAMASHITA
2
,
Tomomi KOGA
3
,
Shigeyuki IMURA
4
,
Tooru KOMURO
4
,
Isao OJIMA
2
,
Sinnji IMAZAIKE
5
,
Shuuhei MAEDA
6
,
Akira MIKI
7
,
Noriaki ICHIHASHI
8
1兵庫県立柏原病院
2兵庫県リハビリテーションセンター
3神戸大学医学部附属病院
4兵庫医科大学病院
5兵庫県立のじぎく療育センター
6西脇市立西脇病院
7甲風会有馬温泉病院
8神戸大学医療技術短期大学部
1Hyogo Prefecture Kaibara Hospital.
2Hyogo Rehabilitation Center.
3Kobe University Medical School Hospital.
4Hyogo College of Medicine Hospital.
5Hyogo Prefecture Nojigiku Ryouiku Center.
6Nishiwaki City Hospital.
7Arima Onsen Hospital.
8School of Allied Medical Sciences Kobe University.
pp.156-159
発行日 1989年3月15日
Published Date 1989/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102725
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Ⅰ.初めに
理学療法士の生涯における最終到達目標は,患者に対し最良の治療を行なうことであり,最良の治療とは,医学の知識,理学療法の技術の習得のみならず情意,精神的なものまで含めたものでなければならない.またこの最終目標は,卒前教育,臨床実習,卒後教育,研究など個々の到達目標の延長線上に有り,理学療法士は生涯を通じて積極的にこの最終目標に到達するための自発的学習を遂行する責任と義務とがある.しかしすべての理学療法士がこの最終目標に到達するとは限らず,またわずかの学習で効率良くしかも短時間で研究など個々の到達目標を達成することは少ない.
最良の治療を行なうというこの最終目標は,現実的には永遠の課題でありむしろ目標に到達しようとする努力と努力の積み重ねとがたいせつであり,この努力と努力の積み重ねとが卒後教育もしくは生涯教育と言われるものである.しかし,認識は充分であるにもかかわらず行動が伴わぬ事情も多々あり,卒後教育への動機づけは多様な形で絶えず行なわれなければならず,特にいかなる形で自分の教育を続けるかが漠然としていることの多い新卒者に対しては重要であり,これら多様な動機づけに続いて効果的に目標に到達できるような学習方略が計画,実施されなければならない.
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